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ホテル&旅館

歴史の宿 金具屋 登録有形文化財の建物と宿泊した客室

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歴史の宿 金具屋
GW憧れの金具屋に宿泊してきました。
宿泊までの経緯はこの記事の一番下に。
お料理と温泉の記事はこちら
>>歴史の宿 金具屋 信州の食材と食文化の「不老膳」
>>歴史の宿 金具屋 4つの自家源泉で100%かけ流し!源泉ツアーが楽しすぎる

金具屋は明治、昭和初期、昭和中期と、それぞれ時代の違う建物が5つあります。
もともと鍛冶屋でしたが、江戸時代敷地内に温泉が湧いたことで宿屋へと転業。
昭和初期に長野電鉄が湯田中に乗り入れたことで、「これからは観光旅館の時代だ!」と当時の当主(6代目)が宮大工を連れて、日本中の観光地を視察し、建てたのが今の金具屋と言われています。
28室ある客室はすべて造りが違い、同じお部屋がひとつもないんです。

「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルと言われている斉月楼は木造4階建て。現在の建築基準法では許可が下りないため、とても貴重な建物です。国の登録有形文化財となっています。

もうひとつ。斉月楼の後ろにある建物の大広間も登録有形文化財。
歴史の宿 金具屋

座敷の広さはなんと130畳で、廊下や舞台を合わせると200畳を超えています。
斉月楼と同じ時期に建てられました。
4階建ての斉月楼より高い位置にあり便宜上7階と呼んでいますが、実は崖に沿って建てられた2階建ての建物。
こういうお話は宿泊者が無料で参加できる「文化財めぐり」で聞くことができます。

130畳の大広間、なんと柱が1本もありません!
実は日本建築のように見えて、日本の建築と西洋の建築を取り入れた擬洋風建築。
歴史の宿 金具屋
お膳が並べられていることからわかるように、現在も利用されています。
斉月楼のお部屋も宿泊できます。
登録有形文化財を実際に利用できるというのですから、貴重な体験ですよね。
大広間で注目すべきは点は天上。
歴史の宿 金具屋
本当は1枚板が使われていましたが、昭和20年の大雪で本間部分が倒壊し、その後修復しましたが1枚板が見つからず、数枚の板をつないで、新たに井桁の模様をつけたそうです。

舞台の上は1枚板の天井が残っているので、貴重な天井を見ることができます。

歴史の宿 金具屋
こちらは斉月楼の中ですが、客室が一軒の家のようになっているんです。
玄関があったり、出窓があったりと、六代目と宮大工の遊び心が、いろんなところにあるんです。
普段つまらない(といったら失礼)神社仏閣を作っていた宮大工も、どんなに楽しかったことでしょう。
写真左の飾り窓は古くなった水車を使用しています。
水車は他にも館内のいろんなところで使われていましたよ。

庇の上に乗っているのは石ではなく鮑の殻。
格子は番傘になっています。
歴史の宿 金具屋


歴史の宿 金具屋
宿の入口は混雑する時間以外はくぐり戸になっています。

入ってすぐの広間。右側にフロントがあります。
歴史の宿 金具屋

ラウンジのような場所。
金具屋

窓から景色。
金具屋

ラウンジ横の1階大浴場へと続く廊下。外じゃないですよ。館内。
左がラウンジ、右は以前はお土産物などを販売していたそうです。
歴史の宿 金具屋

とにかく館内どこも絵になるんです。
歴史の宿 金具屋

歴史の宿 金具屋

歴史の宿 金具屋

金具屋
写真下手ですみません…

私たちが宿泊したのは「神明の館」。
金具屋で唯一の鉄筋コンクリートのお部屋で昭和中期に建てられたものです。
歴史の宿 金具屋
写真右側が神明の館、左が鎌倉風呂です。

神明の館の3階角部屋「木曽路」。
歴史の宿 金具屋

お部屋の広縁からは目の前に斉月楼が見えます。
歴史の宿 金具屋
このお部屋に泊まりたかったんですよ。

だって内風呂付だから。
歴史の宿 金具屋

金具屋では一番広間が大きなお部屋です。
歴史の宿 金具屋

歴史の宿 金具屋

歴史の宿 金具屋

下で記念写真を撮っている人々を眺めながら、広縁で湯上りに冷たいビールを飲むというw

3時チェックイン、10時チェックアウトだと、ほんとかけ足の滞在となりました。

早く心から旅行が楽しめる日が戻ってきますように。

*****
2017年に湯田中を訪れ、その時はじめて金具屋を知りました。
2019年の年末に渋温泉に泊まり、ますます渋温泉が好きになり、2020年の8月には金具屋を予約。
取材の許可ももらいウキウキで待っていたのですが、二度目の感染爆発(泣)
感染拡大地域から出かけるのは宿の人も困るかと思いましたが、どうぞ来てくださいとのことでした。
スタッドレスタイヤを購入し準備万端でしたが、やはり県外に行くのは憚られ苦渋の末キャンセルしました。
ずっと楽しみにしていたので、数日間抜け殻状態。
でも、年明けGWの予約が開始となったので、再度予約を入れたのでした。
なのに、マンボー発令。
また、キャンセルしなきゃいけないのかと本当に本当に悩みましたが、
ちょうど別件で用事もできたので、そのまま行くことに。
自家用車で出かけ、観光は断念。(本当は四万温泉や万座温泉もまわりたかった)
取材もさせていただき、無事記事を公開することもできました。

長野県渋温泉「金具屋」の魅力は歴史・温泉・料理、そして猫

飲食店ばかり注目されているけれど、旅行業界もシャレにならないくらい大変なんです。
しっかりと感染対策して、できる限り仕事を続けていこうと思います。
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