鮨 瑛心@麻布十番 若き大将が握る他では食べられない記憶と舌に残る鮨

ちょっと面白いお鮨屋さんに行ってきました。

麻布十番駅7番出口から徒歩3分となっていますが、東京メトロ南北線からのアクセスは4番出口から十番商店街を通って行くのが良いと思います。大江戸線の人は7番出口が近いけど。
ビルの5階になります。

窓からは東京タワーが!

席はカウンターのみです。
大将はなんと25歳という若さ。

メニューは大将のおまかせコース(18,000円)のみです。
飲み物はワインリストしかメニューがありませんが、なんでも用意できるそうです。
今回はソムリエさんにお願いして、お料理にあわせてペアリングしていただきました。
最初はシャンパーニュで。
DELAMOTTE(ドゥラモット)です。

辛口ですがフルーティーさもあり、魚介とよくあう1杯でした。
これからは、うちでもお寿司の時にはこれを用意しようかな。
車海老の蕪蒸し

中から車海老が出てきて見た目も華やか。

自家製カラスミ

分厚い!
厚い分、塩分は控えめ、焼いてあるので香ばしくワインにピッタリです。
鰆

皮目を炙ってあるのだけど、身もじゃっかんねっとりとした食感。
熟成させているのかな?
お鮨屋さんの醍醐味って大将とのおしゃべりがあると思うのだけど、コロナであまりお話しできなくなったのが私はちょっと残念。
今の時期、話しかけづらいのよね。
次のワインもおまかせで。
Meursault Perrieres

ムルソー プルミエ クリュ ペリエール
こんなお高いワインも飲めちゃうんですね。
スパイシーな辛口。
ハッキリとした味はちょっとクセのある料理の味を、さらに進化させる一杯。
春巻き

と簡単に言うけど
雲丹、ふかひれ、のどぐろが入った高級食材の味の万華鏡←彦摩呂テイストな食レポw

雲丹の濃厚な味とふかひれの繊維の食感がたまりません。
この複雑な味にはムルソー プルミエ クリュ ペリエールですわ。
メヌケ

深海魚のメヌケの上に乗っているのはオニおろし。そして玉葱醤油。
玉葱醤油だって1ヶ月ねかせたものですよ。
玉葱のツンツンしたとんがった味がなくなって風味だけが際立っています。

なにやら大きなタコが出てきました…

タコ

手前が茹でだこ、後ろがやわらか煮。
これは必ず手前の茹でだこから食べるべし!
タコ本来の旨さを堪能できます。
その後、やわらか煮を口にすると口の中に走る衝撃ww
とろとろに煮込まれたお肉って口の中でほろりと蕩けるじゃないですか?そのタコ版。
タコが口の中でほろほろするんです。やわらかいんです。マジでやわらか煮なんです。
こんなタコはじめて食べました。
はまぐり汁

はまぐりと塩だけで作った汁物。
飲むはまぐりw
はまぐりの味が濃すぎて。
この1杯に、はまぐり何個分なんだろうと余計なことを考えてしまったわ。
贅沢な1杯。
PULIGNY-MONTRACHET

ピュリニー・モンラッシェ
前の白ワインに比べるとまろやかで落ち着いた辛口ワイン。
これからはじまる握りにあわせてくれました。
そうそう、ガリもちょっと変わっているんです。

ガリと言えば甘酢のイメージですが、こちらのガリはかなりとんがった味です。
夏場は甘くなるそうですが、冬場は味が濃厚なネタが多いので辛めなのだとか。なるほど。口の中がスッキリしますね。
中トロ

いきなり中トロです!
大間の中トロです!!

シャリは赤酢を使っているけど、これまたとんがった味。
おもしろい!
助走もなく一気に全力疾走的な一貫。
ヒラメ

4日間ねかせて水分を抜いたというヒラメはもはや食感が白身魚ではないような。
大トロ

いやいや、全力疾走過ぎw
箱根駅伝2区の外国人選手並みの勢いだよww
スミイカ

藻塩と思いきや酢橘醤油という変化球。
鯖

実はこの日一番。
この鯖今まで自分が食べてきた鯖の中で1、2を争うおいしさ。

軽くしめてあるのだけど、なんとポンジュースにつけこんでいるんですって!
ポンジュースの甘さは全く感じられません。
脂ののった鯖はポンジュースでさっぱりさせるのだとか。
これ、おかわりしたかった…。
上にのってるアサツキと生姜の薬味も鯖をひきたてていました。
車海老

めっちゃ大きい!
ひとくちでは無理だなぁ~と思ってみていたら、ちゃんと半分に切ってくれました。
半分でも海老の濃厚な旨味は口いっぱいに広がりますよ。
半分にすると2回楽しめておいしさ2倍2倍w
TKG

TKGっていったら卵かけご飯?

こちらのTKGはT(太刀魚)K(黄身)G(ご飯)でした。
太刀魚は炭火で焼いていたのを見ていたんです。
黄身はオランディーヌソースのような食感で、ビネガーを抜いて、塩のかわりにお醤油を使っているそうです。
黄身だけなので、かなり濃厚なTKG。
凍頂烏龍茶

お鮨を味わうためにワインはストップしてお茶に。
茶葉から淹れて氷で冷やした烏龍茶です。
バフンウニ

手渡されたときドキドキしちゃった。おいしそうでw
これ花束にしてもらいたい!!w
バフンウニの花束!!
年の数だけ←お腹はちきれるわ
しかも中までぎっしりバフンウニ。

タイ焼きじゃないけど、しっぽまでバフンウニ。

嬉しい♪楽しい♪おいしい♪
カワハギ

カワハギと言えば肝醤油ですが、これカワハギの身とシャリの間に、どえらい量の肝醤油がはさまっています。
これはバフンウニの花(勝手に命名)と同じで手渡しです。
下におけないんです。
肝醤油が多すぎて。
この日、鯖の次においしかったのがこのカワハギ!
もともとカワハギ好きなのもあるんですけどね。
穴子

かわいそうな穴子…
いや、おいしくないんじゃなくて、おいしいのに、前が凄すぎて感動が薄い。
たとえるなら羽生結弦のあとの織田信成のような。
え?失礼?どっちに?
巻物

新香巻きなのに稲荷に入っています。

初午いなりが食べたかったのでラッキー!
7番出口を出たところには十番稲荷神社もあったのよね~。
玉子焼き

海老が入っているのだそうですが、あまり海老は感じられず、まるでカステラのような甘さ。
お椀

本日のネタの青魚と甲殻類を抜いたアラをコトコト低温で煮込んで作ったあら汁。
ものすご~~~く濃い!

ソムリエさんがいうにはお茶にもとてもこだわっているのだとか。
曲げわっぱや樺細工など、ちょっとした小物にもこだわっています。
ドリンクメニューがないので、ちょっとドキドキしますが、大抵のものはお料理にあわせて出してくださるので、おまかせするのが良いと思います。私は間宮林蔵ビールがわかる人に、はじめて会いましたw もっとお酒の話をしたかったわ。
お鮨と一品料理は他にはない味だと思います。
六本木の「鮨なかむら」で修業をされたそうですが、いつかはその味に近づけたいと思いつつも、今はいろいろ挑戦中といった感じで、普通のお鮨に飽きた人は、是非一度行ってみると良いと思います。
季節ごとにいろいろ味を変えていそうなので、春先や初夏も楽しそうです。
鮨 詠心 (寿司 / 麻布十番駅、六本木駅、赤羽橋駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
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