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加子母村・森林ツアー

美林萬世之不滅 加子母村・森林バスツアー

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加子母村

美林萬世之不滅
~びりんばんせいこれをたやさず~


この詩は、
林齢の異なった色々な木が配置され、草花や木の実があふれ
小鳥や動物、昆虫が棲み、豊かな水を育む『美しい循環型の森林』を育て
護っていく意思を表した山づくりの理念だそうです。
加子母森林組合ホームページより引用

日本は国土の2/3が森林です。
でも、日本の林業は廃退する一方です(--;
というのも木を育てるのには大変な苦労が必要なのに
育てた木は安い値段でしか売れないから後継者がいなくなり・・・。
でも、このまま後継者がいないからと林を放っておくと
自然災害の原因になったり、不健康な木だけが残ります。
(余談ですがスギ花粉がここまで酷くなったのは、間伐されず狭い土地で育った杉が、生き残るため、遺伝子を残すために、花粉を大量に放出するようになったという説もあります)

「国の宝は山であり、山の衰えは国衰である」
秋田藩祖佐竹義宣の言葉です。

都会に住んでいると
ついつい忘れがちですが
森を守らなければいけないんです。

今、日本のいろんな場所で森林を守る活動が行われています。

加子母村もそうです。
加子母村では四代混合の森を目指しています。
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この森はあと20年で完成するそうです。

そんな森の様子を見学させていただきました。

加子母
(株)丸二 様もこのプロジェクトに協力しています。

(株)丸二 様の隣には
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坂本龍一のモア・トゥリーズの看板が。

more trees(モア・トゥリーズ)、
その名のとおり「もっと木を」というコンセプトの森林保全団体で
木をふやし、健全な森をふやし、
森が本来抱えている保水力や生物多様性をはぐくむ力を回復することを目指しています。


昨年、(株)丸二と連携している加子母森林組合がモアトゥリーズの森に認定されたそうです。長年の加子母村のみなさんの努力が認められたんですね。
森を作るには
苗を育て、切り倒した木や枝を整理して植林しやすくし、木の苗を植え、生育を邪魔する雑草を刈り、
木に巻きつく蔓植物から木を守り、枝打ちをして
何年もかけて木を育てます。

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間伐することで根元まで日の光が届き
まっすぐな木に育ちます。

実際の伐採の様子も見せていただきました。

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伐採されたひのきは皮が簡単にむけます。
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恐る恐る舌で舐めてみると
ほんのり甘い味がしました。

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ひのきって綺麗ですね~~。

さて、こんな苦労して育てたひのきですが
本当に安い値段で買われていくんです。

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こんな立派な杉の木。
私の手を比べても大きい杉の木だってわかりますよね?
この木70万円かと思ったら7万円ですって。

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この杉の木も3万5千円。
(右の木はひのきです)

山から運んでくる経費が1本8000円とのことなので
ほとんど儲けが無いんです(--;

ちゃんと育った木でこの値段ですよ。

ほんとイヤになっちゃいますよね。

丸太はプレカット工場に運ばれ
建築現場で柱や梁に組み立てられるよう加工されます。

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コンピューター制御された機械で大体加工され
細かい作業は人が行います。

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真ん中がピンク色なのが加子母ひのきの特徴なのだそうです(^^)
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この色を出すために様々な実験も行われています。

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こちらはひのきを乾燥させる実験。
機械で高温で乾かすときれいな色が出ないのだそうです。

かといって自然に乾燥させると1年かかるとか。
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条件を変えて乾燥させた木のヒビや変色の様子を観察していました。

もう~~本当に手間がかかってますよね(--;
なのに、前にも書いたように安い値段でしか木が売れないんです。

そこで間伐された木も有効利用しようと
様々なものに加工されています。

割り箸もそうです。
加子母村
割り箸ってエコじゃないと思っていませんでしたが
間伐材を使った割り箸を使うことで収益が出て
森を守ることになるんです。
捨てられるはずの木が使われるんだからエコですよね。

ひのきの葉から精油を作る実験もされていました。
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他にも木くずを圧縮加工して薪に
おがくずを牛の敷き藁として利用
薄い板をあわせて合板としたりしています。

もちろん実際の家作りにも使われています。

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敬遠されがちな節目のある板ですが
見た目が悪いだけで強度など全然差が無いんですよ。

木をたくさん使うことが森を守ることになるんですね。

加子母村には伊勢神宮の式年遷宮に使用されるひのきの森もあります。
残念ながら雨で今回は見学できませんでしたが
加子母ブランドのひのきの良さをたくさん知ることが出来ました。

いつまでもこの美しい森を守っていけるよう
私も出来る限り協力していきたいと思います。

そして、いつか神宮備林と四代混交の森の完成形を見たいと思います。

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(株)丸二  加子母ひのき  加子母森林組合  農商工連携認定事業
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