『旅人』から『住人』になれる集落丸山。築150年の古民家に泊まる
篠山市福住伝統的建造物群保存地区のあとは、車で25分ほど走り集落丸山に向かいました。
篠山の中心地、篠山城周辺からなら車で7分くらいの場所です。
中心地から車で7分ほどなのですが……広がるのは日本の原風景とも言える世界。
以前は4世帯しか住んでおらず、他はすべて空き家で限界集落と言われていました。
空き家3棟を持ち主から借り受け、有志からの出資や補助金で古民家を改修し、「日本の暮らし」を体験できる滞在施設として運営をはじめました。
他の古民家再生と違うのは、行っているのが集落の住民が中心だということ。
朝食は、なんと集落のお母さんたちがやってきて、台所でご飯を作ってくれるのだそうだ。
旅行中Facebookにアップしたところ、集落丸山に宿泊した人がいて、この朝食にとても感動したとコメントをもらいました。
ここでは「旅人」ではなく、「集落の住民」として迎えられるのです。
私が訪ねた時、集落の真ん中で宴会が行われていました。
連絡もしないで、ふらりとやってきたんです。
「見学しますか?」と嫌な顔ひとつせず、古民家を案内してくださいました。
明かり (佐古田家)


ピンボケですみません(^^;

布団ではなくベッドなんですね。

窓が大きく、本当の古民家に比べ明るくていいですね。
実は祖父母の実家がやはり築100年以上の古民家で、子どもの頃よく泊まりに行っていました。
どちらかというとほの暗い家の中が子ども心にちょっと怖かったです(笑)
これだけ明るければ、子どもも喜びそう。


お風呂とトイレは最新のものとなっています。

祖父母の実家は五右衛門風呂にぼっとん便所(しかも屋外)で、夜中のトイレは恐ろしかったです(^^;;
古民家でありながら、ちゃんと現代風になっているんですね。
ほの穂(斎藤家)



こちらのお宅には実際に使用することはできませんが五右衛門風呂が残っています。
どちらのお宅もTVはありません。
TVやパソコンから離れ、じっくりと本を読んだり、満天の星空を眺めながら散策して、ゆったり過ごすのがここでの過ごし方のようです。
料金は1棟貸しとなっていて、朝食つきで40,000円(税別)です。
プラス サービス料としてひとり5,000円(税別)が必要となります。
さすがに1泊45,000円は今回出せず、宿泊を見送りました。
5人まで宿泊可能ということなので、5人で利用するとひとり13,000円となります。
それでも夕食なしでこの値段というのは結構お高いと思うのですが、特に宣伝はしなくてもメディアで紹介されたり、クチコミで広がって予約は多いそうです。
イネターネットでの予約だけでしたが、最近一休.comからの予約も可能になりました。
海外からのお客さんからの問い合わせもあるそうなのですが、受入態勢ができてないそうで(^^;;
若い語学に堪能な人を雇えば海外の人にも対応できるのでしょうが、あくまでも集落の住人中心なのだそうです。
現在お借りしている古民家も10年という期限付きで、10年過ぎたらやめてしまうかも…とのことでした。
『集落再生した村』と言われているそうですが、成功の秘訣は、無理をしない、義務と思わない、楽しんでやっている集落のみなさんの姿勢だと思います。
いつか泊まりに来てみたい場所です。


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